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03月22日-05号

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  1. 福井市議会 2018-03-22
    03月22日-05号


    取得元: 福井市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-29
    平成30年 3月定例会               福井市議会会議録 第5号           平成30年3月22日(木曜日)午後1時32分開議〇議事日程 日程1 会議録署名議員の指名 日程2 第1号議案ないし第47号議案,第119号議案ないし第128号議案,第130号議案,第38号報告 日程3 予算特別委員会継続調査について 日程4 第131号議案 固定資産評価審査委員会委員の選任について──────────────────────〇出席議員(32名) 1番 近藤  實君   2番 福野 大輔君 3番 菅生 敬一君   4番 瀧波  滋君 5番 池上 優徳君   6番 八田 一以君 7番 水島 秀晃君   8番 後藤 裕幸君 9番 村田 耕一君   10番 藤田  諭君 11番 田中 義乃君   12番 伊藤 洋一君 13番 片矢 修一君   14番 泉  和弥君 15番 玉村 正人君   16番 中村 綾菜君 17番 谷本 忠士君   18番 奥島 光晴君 19番 島川由美子君   20番 下畑 健二君 21番 堀江 廣海君   22番 鈴木 正樹君 23番 今村 辰和君   24番 野嶋 祐記君 25番 青木 幹雄君   26番 石丸 浜夫君 27番 堀川 秀樹君   28番 見谷喜代三君 29番 皆川 信正君   30番 吉田 琴一君 31番 加藤 貞信君   32番 西村 公子君──────────────────────〇欠席議員(0名)──────────────────────〇説明のため出席した者 市長         東 村 新 一 君 副市長        山 田 義 彦 君 副市長        西 行   茂 君 企業管理者      谷 澤 正 博 君 教育長        吉 川 雄 二 君 都市戦略部長     堀 内 正 人 君 総務部長       浅 野 信 也 君 財政部長       玉 村 公 男 君 市民生活部長     野 阪 常 夫 君 福祉保健部長     山 田 幾 雄 君 商工労働部長     港 道 則 男 君 農林水産部長     前 田 和 宏 君 建設部長       竹 内 康 則 君 下水道部長      宮 下 和 彦 君 工事・会計管理部長  山 本 浩 隆 君 国体推進部長     松 山 雄 二 君 消防局長       山 本 太 志 君 企業局長       國 枝 俊 昭 君 教育部長       村 田 雅 俊 君──────────────────────〇事務局出席職員 議会事務局長     小 川 敏 幸 議会事務局次長    廣 瀬 峰 雄 議事調査課長     松 井 優 美 議事調査課主任    阪 本 喜 浩 議事調査課主幹    田 中 あ い 議事調査課副主幹   堀 井 信 也 議事調査課主査    生 駒 敏 明────────────────────── ○議長(奥島光晴君) 出席議員が定足数に達しておりますので,議会は成立しました。 よって,これより会議を開きます。────────────────────── ○議長(奥島光晴君) それでは,日程1 会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は,会議規則第88条の規定により,9番 村田耕一君,10番 藤田諭君の御両名を指名します。────────────────────── ○議長(奥島光晴君) 次に,日程2 第1号議案ないし第47号議案,第119号議案ないし第128号議案,第130号議案,第38号報告,以上59件を一括議題とします。 以上の各案件につきましては,去る2月19日及び2月28日の本会議において,各常任委員会及び予算特別委員会に付託され,予算議案については予算特別委員会から各常任委員会調査依頼されました。 それぞれ審査結果の報告を受けましたので,これより委員会終了の順序に従い結果の報告を求めます。〔各委員会審査結果報告書は本号末尾参照〕 総務委員長 9番 村田耕一君。 (9番 村田耕一君 登壇) ◆9番(村田耕一君) 去る2月19日の本会議において,総務委員会に付託されました案件と予算特別委員会から調査依頼を受けました案件を審査及び調査するため,3月1日に委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました案件は議案6件,報告1件であり,審査の結果,挙手採決を行った3件を含め,議案はいずれも原案どおり可決,報告は報告どおり承認しました。 また,調査依頼を受けました案件は議案2件であり,いずれも挙手採決の結果,原案は適当であると報告することに決しました。 以下,審査及び調査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,第128号議案 中核市の指定に係る申出について委員から,市保健所は県施設である福井健康福祉センターを利用していくとのことだが,費用はどのように負担していくのかとの問いがあり,理事者から,県の福井健康福祉センターの利用については,今後の修繕費等の経費を検討した結果,県に借料を支払って借り受ける形とした。また,改修費用は,県と市の行政機能が混在せず,市民にわかりやすい施設とするための改修であることから市が負担し,維持経費は使用面積に応じて負担していくとの答弁がありました。 次に,予算特別委員会からの調査依頼案件であります,第119号議案 平成29年度福井市一般会計補正予算,総務費中,退職手当の増額について委員から,予想よりも退職者がふえた理由は何か。また,早期退職につながらないよう職場の労働環境を改善する必要があると考えるが,どのように考えているのかとの問いがあり,理事者から,退職の理由については,ほとんどが家庭の事情と確認している。今後は,現在設けているさまざまな休暇制度等を周知し,利用しやすくすることで,退職理由となっている家庭の事情を少しでも解決できるよう取り組んでいきたいとの答弁がありました。 次に,第1号議案 平成30年度福井市一般会計予算,歳入中,国庫支出金のうち,ふるさとテレワーク推進交付金について委員から,どのような事業を行うための交付金かとの問いがあり,理事者から,今年度新たに未来につなぐふくい魅える化プロジェクトの一つとして,都市圏の企業の人が離れた福井で時間や場所にとらわれない働き方をすることにより新しい人の流れをつくるというもので,越廼地区の遊休施設を活用してサテライトオフィスを開設する事業にこの交付金が活用できるように取り組んでいるものであるとの答弁がありました。さらに委員から,場所を越廼地区としたのはなぜかとの問いがあり,理事者から,越廼地区は,前回の国勢調査の状況から人口の減少率が極めて大きい地域であり,新しい人の流れをつくる仕掛けを行って地域の活性化につなげたいと考えているとの答弁がありました。 同じく,歳入中,繰入金について委員から,当初予算における基金繰入金が増加しており,今回の補正予算で繰り入れを行う財政調整基金を含め,基金全体の残高が少なくなっているが,どのように考えているのかとの問いがあり,理事者から,財政運営を円滑に行うためには,一定額の財政調整基金等が必要だと考えており,基金を減らさないよう,さらには積み立てていけるよう計画的な財政運営を行っていきたいとの答弁がありました。 以上が当委員会での結果並びに経過の概要でございます。議員各位の御賛同をお願い申し上げます。 なお,去る1月29日から30日にかけて,委員会運営の参考に資するため,働き方・仕事の進め方改革推進プログラムについて神奈川県川崎市を,また,しずおか中部連携中枢都市圏について静岡県静岡市をそれぞれ視察し,活発な意見交換をしてまいりましたことを申し添えて報告を終わります。 ○議長(奥島光晴君) 次に,建設委員長 14番 泉和弥君。 (14番 泉和弥君 登壇) ◆14番(泉和弥君) 去る2月19日の本会議において,建設委員会に付託されました案件と予算特別委員会から調査依頼を受けました案件を審査及び調査するため,3月1日に委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました案件は議案8件であり,審査の結果,いずれも原案どおり可決しました。 また,調査依頼を受けました案件は議案10件であり,いずれも原案は適当であると報告することに決しました。 以下,審査及び調査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,第19号議案 福井市自転車等駐車場の設置及び管理に関する条例の一部改正について委員から,今回設置した福井市福鉄ベル前駅自転車駐車場収容台数45台の根拠について問いがあり,理事者から,設置前に駅周辺において何度か現地調査を行い,30台から35台程度が駐輪されている状況であった。その上で鉄道事業者と協議を行い,収容台数45台が適正であると判断したとの答弁がありました。 次に,第35号議案 福井市空き家等の適正管理に関する条例の一部改正について委員から,今回の条例改正に伴い策定する福井市空き家等対策計画において,空き家等に関する総合相談窓口住宅政策課の所管となっているが,全体としての体制や住民への周知についてどう考えているかとの問いがあり,理事者から,相談内容によってそれぞれの法律に基づいた対応が必要となるため,関係所属と連携して対応していく。また,福井市空き家等対策計画は今年度末に公表する予定であり,窓口体制についても周知していきたいとの答弁がありました。 これに対して委員から,窓口一本化によって住民サービスが向上するよう,職員の電話応対等の研修を行うとともに,住民の方が混乱しないよう十分に周知してほしいとの要望がありました。 次に,予算特別委員会からの調査依頼案件であります,第119号議案 平成29年度福井市一般会計補正予算,土木費中,河川水路整備事業について委員から,馬渡川整備事業は上流のどのあたりまで改修するのかとの問いがあり,理事者から,河川幅が狭くボトルネックである芦原街道を横断する箇所を整備中であり,これまでの整備によって上流側でどの程度の浸水対策の効果が発現しているのか検証しているところである。その検証結果や整備費用等を踏まえて判断していくとの答弁がありました。 次に,第1号議案 平成30年度福井市一般会計予算,土木費中,地方バス路線等運行維持事業について委員から,バス事業者による路線バスの再編に当たっては,市や地元の意見を聞くための話し合いの場が持たれているのかとの問いがあり,理事者から,路線バスの再編計画の話があった場合,地域交通の確保と利用者の利便性向上を最優先に考えてバス事業者と協議し,バス事業者とともに地元説明を行っている。今後も地元住民,バス事業者,市が三者一体となって地域交通をよりよくしていきたいとの答弁がありました。 同じく,土木費中,道路除雪費について委員から,2月の大雪の除雪作業による道路やガードレール等の破損が多く見受けられるが,どのように対応するのかとの問いがあり,理事者から,除雪作業に伴い破損した道路やガードレール,雪を仮置きしたことによって倒壊した公園のフェンス等の状況について,現在パトロール調査をしているところであり,調査結果を踏まえて今後修繕対応するとの答弁がありました。 以上が当委員会での結果並びに経過の概要でございます。議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。 ○議長(奥島光晴君) 次に,経済企業委員長 12番 伊藤洋一君。 (12番 伊藤洋一君 登壇) ◆12番(伊藤洋一君) 去る2月19日の本会議において,経済企業委員会に付託されました案件と予算特別委員会から調査依頼を受けました案件を審査及び調査するため,3月5日に委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました案件は議案5件であり,審査の結果,挙手採決を行った3件を含め,いずれも原案どおり可決しました。 また,調査依頼を受けました案件は議案8件であり,挙手採決を行った5件を含め,いずれも原案は適当であると報告することに決しました。 以下,審査及び調査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,第45号議案 財産の無償貸付けについて(福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館(仮称)用地)について委員から,土地を無償で貸し付ける理由について問いがあり,理事者から,一乗谷朝倉氏遺跡は,福井市観光振興計画において別格の観光地と位置づけており,遺跡の魅力向上により観光誘客を図ることは本市の政策でもあることから,無償にすることで県の博物館整備に協力していきたいとの答弁がありました。 次に,第130号議案 民事調停の成立について委員から,本件は正当な手続を経なかったことが法令違反につながったものと考えるが,今後繰り返させないよう,どのように取り組むのかとの問いがあり,理事者から,農業委員及び農地利用最適化推進委員による農地のパトロールを行い,法令違反の疑いがある場合は農業委員会事務局へ速やかに報告していただき,違反が確認された場合は,工事の中止を求めるなど,法令に従い適切に対応していく。また,そのために農業委員及び推進委員に対して十分に研修を行うとの答弁がありました。 次に,予算特別委員会からの調査依頼案件であります,第1号議案 平成30年度福井市一般会計予算,商工費中,マーケット開発支援事業について委員から,制度見直しの内容について問いがあり,理事者から,ものづくり支援補助金については,新たに知的財産権の支援を行うことから補助限度額を引き上げた。また,生産性向上設備投資支援補助金については,生産性の向上に資するための設備投資に加え,IoT化に要する費用に対する助成を上乗せすることとしたとの答弁がありました。 同じく,農林水産業費中,森林整備総合対策事業について委員から,荒れた森林は自然破壊につながり,多くのことに影響を及ぼすおそれがあるが,森林整備について市が森林所有者を指導する必要があるのではないかとの問いがあり,理事者から,地域の座談会などの機会を捉え,県や森林組合と連携し森林整備の必要性を訴えていきたいとの答弁がありました。 次に,第6号議案 平成30年度福井市競輪特別会計予算競輪事業収入中,車券発売収入について委員から,平成30年度は国体開催により競輪が開催できない期間があるが,昨年に比べ車券発売収入の増収を見込んでいる理由について問いがあり,理事者から,平成30年度は,昼間のFⅡグレード2節6日間の開催をミッドナイト競輪4節12日間の開催に変更を予定していること,また,競輪事業対策特別委員の協力のもと,関東各場に場外販売の依頼を行ったことなどから増収を見込んでいるとの答弁がありました。 次に,第15号議案 平成30年度福井市ガス事業会計予算について委員から,ガス事業の民営化に当たっては,債務を除いた売却や上下分離方式は考えていないのかとの問いがあり,理事者から,ガス事業の民営化に当たっては,ガス事業にかかわる資産の全てを売却するとの答弁がありました。 以上が当委員会での結果並びに経過の概要でございます。議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。 ○議長(奥島光晴君) 次に,教育民生委員長 16番 中村綾菜君。 (16番 中村綾菜君 登壇) ◆16番(中村綾菜君) 去る2月19日の本会議において,教育民生委員会に付託されました案件と予算特別委員会から調査依頼を受けました案件を審査及び調査するため,3月5日に委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました案件は議案16件であり,審査の結果,いずれも原案どおり可決しました。 また,調査依頼を受けました案件は議案9件であり,いずれも原案は適当であると報告することに決しました。 以下,審査及び調査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,第25号議案 福井市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部改正について委員から,今後さらに介護業界の人材が不足することが見込まれるが,対策を検討しているのかとの問いがあり,理事者から,現在策定中のすまいるオアシスプラン2018では,介護業界のイメージアップを図るため,小・中学生を対象とした講座の開催やSNSなどによる若者向けの情報発信,県と連携した処遇改善の取り組みなどを行うほか,介護ロボット導入支援を行い,介護職員の負担を軽減していくこととしているとの答弁がありました。 次に,予算特別委員会からの調査依頼案件であります,第119号議案 平成29年度福井市一般会計補正予算繰越明許費中,中学校校舎等改築事業について委員から,1,500万円が繰り越されているが明道中学校では今後どのような整備を予定しているのかとの問いがあり,理事者から,外構の3期工事として校門,雨水排水施設,舗装,植栽の整備を予定しており,これらの整備をもって明道中学校改築事業は終了するとの答弁がありました。 次に,第1号議案 平成30年度福井市一般会計予算,総務費中,福井県防災ヘリコプター運航連絡協議会負担金について委員から,防災ヘリコプターの運航はどのように行われ,負担額はどのように決められているのかとの問いがあり,理事者から,県内9つの消防本部が福井県防災航空隊に職員を派遣し防災ヘリコプターを運航している。負担額については,人口などに応じて決定されているとの答弁がありました。 同じく,民生費中,保育費について委員から,認定こども園への移行状況と今後の計画について問いがあり,理事者から,平成27年に策定した子ども・子育て支援事業計画に沿って認定こども園への移行を推進し,現在公立4園,私立43園が認定こども園となっており,平成31年度末には公立,私立合わせて68園が認定こども園になる予定である。人口が多く希望する園への入所が難しい地区もあるため,次期計画の策定にあわせて,全体的な保育施設のあり方を検討していくとの答弁がありました。 同じく,教育費中,福井学推進事業について委員から,今後はどのように取り組んでいくのかとの問いがあり,理事者から,公民館で実施している郷土学習事業の一環として,今後も引き続き福井学に取り組んでいくとの答弁がありました。 次に,第5号議案 平成30年度福井市介護保険特別会計予算について委員から,いきいき長寿よろず茶屋は,今後,多機能よろず茶屋に移行させていくのかとの問いがあり,理事者から,まずはいきいき長寿よろず茶屋を全地区に設置し,その上で可能なところから多機能よろず茶屋への転換を働きかけていくとの答弁がありました。 以上が当委員会での結果並びに経過の概要でございます。議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。 ○議長(奥島光晴君) 次に,予算特別委員長 8番 後藤裕幸君。 (8番 後藤裕幸君 登壇) ◆8番(後藤裕幸君) 去る2月19日の本会議において,予算特別委員会に付託されました議案23件及び市政上の重要案件を審査及び調査するため,3月15日及び16日の2日間,委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました議案23件は,付託後,議長を通じ,それぞれの所管の各常任委員会に対し調査依頼を行い,その調査結果の報告を受けて慎重に審査を行った結果,原案どおり可決しました。 なお,第119号議案,第123号議案及び第124号議案,第1号議案,第2号議案,第4号議案ないし第16号議案については,挙手採決の結果,賛成多数により可決しました。 また,市政上の重要案件についても,活発で真剣な論議が交わされ,今後も継続して調査することと決定しました。 以下,審査及び調査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,えちぜん鉄道の高架化について委員から,えちぜん鉄道の福井駅はどのような駅になるのかとの問いがあり,理事者から,東西を全面ガラス張りとした開放感のある明るい駅舎となり,内装に温かみや親しみのある県産杉材を使用する。ホームは1面2線となり,エレベーター1基,上りエスカレーター1基を設け,待合機能やインフォメーション機能京福バスチケットセンターなどの整備が予定されており,乗り継ぎや観光などにおいても利用者にとって利便性の高い駅となるとの答弁がありました。 次に,危機管理体制の強化について委員から,防災拠点機能向上事業の内容及びメリットについて問いがあり,理事者から,市庁舎を防災拠点として使用できるよう,非常用発電設備を整備し,免震化された別館に防災拠点機能を移転する事業である。これにより,外部からの電源供給がなくても3日間は業務が継続できるとともに,災害対策本部危機管理室を耐震性能が向上した別館に配置することで,密接な連携や災害への速やかな対応が可能となるメリットがあるとの答弁がありました。 次に,今回の大雪の対応について委員から,災害対策本部は的確に機能したと考えているのかとの問いがあり,理事者から,2月6日に災害対策本部を設置して以降,本部長の指揮のもと,除雪状況や被害状況などの情報共有や重要事項の協議を行い,道路除雪や救命救助等の迅速かつ的確な災害対応に努めたが,状況報告だけでなく,それらを踏まえた対応の協議なども求められると考える。今後は,この反省点を踏まえ,災害対策本部の体制についても検討していくとの答弁がありました。 これに対して委員から,当初から現場で道路状況の把握を行い,市民生活に支障が出ている事柄については早急に県や国に必要な要請を行うなど,的確に機能する災害対策本部であるべきとの意見がありました。 次に,国民健康保険税について委員から,平成30年度からの国民健康保険事業の県単位化に伴う税率の改定により,全体としては保険税の引き下げになるとのことだが,引き上げとなる被保険者はいないのかとの問いがあり,理事者から,改定後の税率は現行税率に比べ,所得割及び資産割については引き下げ,均等割及び平等割については据え置いていることから,課税対象となる所得額や世帯構成などが変化した場合を除き,保険税が引き上げとなる世帯はないとの答弁がありました。 次に,本市の子ども行政について委員から,国が進める幼児教育無償化により将来保育需要等の増加が考えられるが,老朽化が進む本市の公立保育園等施設整備を今後どのように進めていくのかとの問いがあり,理事者から,耐震性の劣る公立保育園耐震補強工事を平成27年度に完了し,その後は認定こども園の移行に合わせた大規模改修を計画的に実施している。老朽化が進む公立保育園等の施設についても計画的に実施していくとの答弁がありました。 以上が当委員会での結果並びに経過の概要でございます。議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。 ○議長(奥島光晴君) 以上をもちまして各常任委員会及び予算特別委員会の審査結果報告は全部終了しました。 ただいまの各委員長報告に対し質疑を許可します。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。 お諮りします。 第3号議案,第9号議案,第17号議案,第19号議案,第21号議案,第24号議案,第26号議案,第30号議案,第32号議案,第35号議案,第36号議案,第39号議案,第41号議案ないし第45号議案,第47号議案,第120号議案ないし第122号議案,第125号議案,第127号議案,第130号議案,第38号報告については討論の通告がございませんので,直ちに採決したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,採決します。 第3号議案,第9号議案,第17号議案,第19号議案,第21号議案,第24号議案,第26号議案,第30号議案,第32号議案,第35号議案,第36号議案,第39号議案,第41号議案ないし第45号議案,第47号議案,第120号議案ないし第122号議案,第125号議案,第127号議案,第130号議案,第38号報告に対する各委員会の審査結果は,お手元の報告書のとおりそれぞれ可決,承認であります。 お諮りします。 以上の各案件は,各委員長の報告どおり決することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,第126号議案 福井市災害対策基金条例の一部改正について起立により採決します。 第126号議案に対する委員会の審査結果は,お手元の報告書のとおり可決であります。 お諮りします。 第126号議案は,委員長の報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者起立) 御着席ください。 起立多数であります。よって,そのように決しました。 それでは,第1号議案,第37号議案,第40号議案については討論の通告がありましたので,許可します。 22番 鈴木正樹君。 (22番 鈴木正樹君 登壇) ◆22番(鈴木正樹君) 日本共産党議員団の鈴木正樹です。私は,ただいま討論の対象となっております第1号議案 平成30年度福井市一般会計予算,第37号議案 福井市公共下水道条例の一部改正について,第40号議案 福井市水道給水条例の一部改正についての委員長報告にいずれも反対する立場から一括して討論を行います。 これらの議案は,市民の生活に密接に関係する上下水道料金を値上げするものです。市は,今年度から水道料金を19.8%,下水道使用料を20%値上げするとしています。その影響額は,上下水道合わせて標準的な家庭で年間1万円,全体で15億円を超えます。耐震化や施設の維持に多額の経費がかかることについては理解していますが,値上げはつらいという市民の声や,その暮らしへの配慮が余りに足りないことが問題です。 市は,水道料金や下水道使用料の値上げについて,人口減少や節水機器の普及を理由に挙げ,施設の耐震化や維持管理に多額の経費が必要としています。しかし,私たち日本共産党議員団は以前から,下水道区域を無計画に広げることが将来の市民負担につながることに警鐘を鳴らし,合併処理浄化槽など効率的な整備計画へ見直すことを指摘し続けてきました。しかし,市は大きな見直しを行っていません。旧3町村との合併の際には,県から割高の水を決められた量買い取る日野川用水についてもまともな見直しを行っていません。これらは,上下水道施設の経費が増大した一つの要因となっており,その責任を料金値上げで市民に負担させるやり方は間違っています。さらに,市は今の料金が他市より低いことを理由として,値上げは当然との態度です。値上げを防ぐ方策としてほかの自治体が行っている一般会計からの繰り入れについては調査すら全く行っていません。しかも,幅広い市民からアンケートをとることも今に至るまでやろうとしていません。 市民からは,水道や下水道料金の値上げについて,水は使わないと生きていけない,今でさえ節約しているのにこれ以上減らすことなどできない,収入が減っているのに値上げは困るなど,値上げをやめてほしいとの声は後を絶ちません。このような声に応え,値上げを防ぐために一般会計からの繰り入れなどを真摯に検討し,値上げを撤回することを強く求めます。 以上,議案と委員長報告に反対する理由を述べまして,日本共産党議員団を代表しての討論を終わります。御清聴ありがとうございました。 ○議長(奥島光晴君) 次に,1番 近藤實君。 (1番 近藤實君 登壇) ◆1番(近藤實君) 青空の会の近藤です。私は,第1号議案 平成30年度福井市一般会計予算,第37号議案 福井市公共下水道条例の一部改正について,第40号議案 福井市水道給水条例の一部改正について,反対の立場から討論を行います。 私は,この2年間ほど一生懸命財政のあり方について勉強してきました。率直な気持ちから反対するものです。 まず,平成30年度福井市一般会計予算についてです。 初めに,私が平成30年度当初予算を見て最初に感じた疑問についてお話ししたいと思います。歳入歳出予算の規模と人件費のバランスが何といっても疑問です。平成29年度当初予算の歳入歳出は前年度比約38億円減りました。しかし,人件費は約1億5,000万円ふえました。平成30年度当初予算の歳入歳出は前年度比約31億円減っていますけれども,人件費は約9,400万円ふえています。人件費の構成比率を見ると,平成28年度は16.1%ですけれども,2年で17.4%まで上がっています。事業規模が縮小しているということは市民に対するサービスが減るということなんですけれども,人件費がふえるということに対して大きな疑問を感じているものです。 次に,前年度よりも予算規模が減少しているものを幾つか挙げてみたいと思います。 男女共同参画推進費は前年度に比べて約450万円減りました。美山総合支所費は約300万円減りました。越廼総合支所費は約100万円減りました。清水総合支所費は約100万円減りました。男女共同参画推進費は約20%の減額です。総合支所費も軒並み約2%から約6%の減額ということで,私はこれを見たとき非常に疑問を感じたものです。 次に,東村市長の提案理由と,実際の予算案の矛盾についてお話ししたいと思います。 東村市長は,この3月定例会初日の提案理由説明の中で次のように述べています。平成30年度当初予算の編成に当たりましての基本的な考え方を申し上げます。中略。将来にわたり持続可能な財政基盤を構築するために,健全財政計画に示した財政運営方針に基づく取り組みや,行財政改革を進めるとのことでした。私は,持続可能な財政基盤を構築する予算にはなっていないと思っています。また,財政運営方針に基づく取り組みが進められているとは全く思えません。これらのことについて,簡単に申し上げたいと思います。 まず,平成30年度当初予算が持続可能な財政基盤になっていないということについて述べます。 基金についてですけれども,基金からの繰り入れが非常に多くなっています。国体のためのスポーツ振興基金繰り入れが5億5,000万円ありますが,ともかく総額で約19億円の繰り入れです。平成30年度末で基金残高は46億円ほどになると思います。当初予算にはありませんが,介護給付費準備基金の取り崩しも含めると,残高は40億円ほどになると思われます。これは,とても適正な規模とは思われません。財政調整基金は平成29年度末で7億円の残高になります。普通,適正規模は標準財政規模の10%と言われます。福井市の標準財政規模は580億円ほどですから,58億円ほどの残高を持つのが適正ということになります。しかし,もし今回の除雪費の支払いに財政調整基金を取り崩すということになると,残高はゼロになるのではないかと心配しています。 次に,特定目的基金についてです。 平成30年度の災害対策基金への積立金の計上は0円です。これには失望いたしました。防災のため,どの地区でもさまざまな取り組みがなされています。その中で残高ゼロになるのに,積み立てないというのは理解ができません。市民に説明できるでしょうか。 土地開発基金8億円を取り崩し一般財源とするとのことですが,よいのでしょうか。取り崩さないと歳入が確保できないのでしょうけれども,どうも納得できません。他の基金も大きく減少します。将来への蓄えが急激に減少してきています。一方で,市債残高はふえています。若者たち,次の世代への責任は果たせるのでしょうか。 次に,実質単年度収支についてお話ししたいと思います。 平成28年度の実質単年度収支は赤字の14億円でした。実質単年度収支は大変重要な収支です。平成29年度は少なくとも28億円ほどの赤字になると私は思います。平成30年度は少なくとも19億円ぐらいの赤字になってしまうのではないかと思います。これは異常事態のように思います。実質単年度収支は企業で言えば経常利益に相当すると思います。平成30年度が赤字になるとすると3期連続の赤字です。 結論を申し上げます。平成30年度当初予算は,全くのところ将来にわたり持続可能な財政基盤を構築することになっていないと思います。また,私は平成29年度決算で実質収支が赤字になるのではないかと心配しています。赤字団体ということです。杞憂であることを願っています。 次に,財政運営に基づく取り組みになっていないということについても述べたいと思います。 第七次福井市総合計画の健全財政計画の目標値から乖離していると思います。 まず,経常収支比率です。経常収支比率は大変重要な指標です。平成28年度見込みは92.9%でしたが,結果は96.6%でした。私にとっては,この平成28年度の結果はとてもショッキングな数字です。平成28年度は,第七次福井市総合計画をつくった年度,つまり,計画実施の前年度ですね,なのにこんなに乖離があると計画そのものに信頼が置けないです。先日財政課に聞いたところ,平成30年度見込みは96.4%で推計値より2%以上高い数字です。さらに,平成31年度の推計値は90.9%ですが,信じられません。消費税率が10%になるので税収がふえ,経常収支比率が大きく減るとのことのようですが,消費税率の改定により平成31年度に増収となるのでしょうか。半年ほどおくれるのではないでしょうか。また,改定により増収になっても基準財政収入額がふえるので,実質的な増収は25%だと思います。現状の推移を見ると,平成31年度以降に90%台になるというのは本当に信じられないことです。もし,この目標数値を達成しようとするならば,例えば職員数を10%削減し,さらに給与を10%削減しないといけないのではないでしょうか。 次に,市債残高について述べたいと思います。 市債残高は計画値どおりに減っているでしょうか。先日財政課に聞いたところ,平成29年度末では目標値より16億円ほどふえるようです。平成30年度末でも11億円ほどふえるようです。 以上,財政のさまざまな観点から見て,平成30年度一般会計予算は大変危惧すべき状態だと言えます。皆様の御理解と賛同をお願いして,平成30年度福井市一般会計予算についての反対討論を終えます。 次に,水道,下水道の条例改正について反対討論をいたします。 初めに,水道料金19.8%,下水道使用料20%の値上げについての市民の声をお伝えしたいと思います。40代女性,自営,シングルマザーの方は,私がお話ししたときに,えっ,とても厳しい,今いろいろ切り詰めてやっているのに困りますと言っていました。60代男性,会社経営者の方には,水道や下水道は生活の一番基本にかかわるところ。生活保護家庭や年金生活者に直接影響が及んでくる。値上げはやっていけない。借金してでもやめるべき。値上げは最後の手段だ。福井が幸福度日本一を掲げるならなおさらだと言われました。70代男性,某公民館長さんは,一遍に20%というのはいかがなものか。上げるにしても段階的にすべきだと言っていました。 次に,お金のこと,財政シミュレーションについてお話ししたいと思います。 私は,平成31年度以降3年間は値上げをしなくても問題ないことを昨年9月定例会からこの3月定例会にかけて申し上げてきました。経常利益,現金預金残高,補填財源の数値を提示して,いずれを見ても十分な残高があることを示しました。理事者の皆さんから,私が指摘した数字についての反論は一度もありませんでした。私は間違っていないと確信しています。値上げの一番の理由は,水道使用量,下水道使用量が毎年低減しているので,今後利益が出ないということです。これには大きな間違いがあります。 まず,水道事業について申し上げます。 水道給水収益は,平成28年度決算で1,500万円増加しました。平成29年度も若干増加すると思われます。何回か現場の方と話して私はそのように確信しています。一方で支払い利息は平成28年度は2,500万円減少しました。平成29年度も2,700万円減少すると聞いています。昨今,超低金利が続いています。かつては金利が3%や4%の時代があり,その当時の借入金はまだ残っていますが,だんだんと減ってきています。昨年は7億円を0.01%の金利で借り入れしています。平成29年度は8億円を0.07%の金利で借りています。支払い利息は今後も当分の間財政シミュレーションより毎年2,000万円から4,000万円ほど減少するはずです。来年度以降,水道給水収益は多少減少するでしょう。しかし,支払い利息の減少と相殺されて大きな減少にはならないはずです。平成29年度から平成33年度には莫大な資産減耗損が予定されているので,経常利益が大きく減るようになっているのですが,これは特別損失と考えるべきものです。 次に,下水道事業について申し上げます。 下水道使用料収益は,平成28年度は1億円増加しました。先日下水管理課で見込みを聞いたところ,平成29年度も若干増加すると思われます。一方で支払い利息は平成28年度は9,200万円減少しましたし,平成29年度も7,900万円減少すると聞いています。昨今,超低金利が続いています。かつては金利が3%や4%の時代があり,その当時の借入金はまだ残っていますが,だんだんと減ってきています。平成29年度は,期間30年の借り入れで金利が0.6%です。資本平準化債は0.2%程度で借りられるようです。加重平均で0.5%程度だと思います。福井市下水道使用料制度審議会に提出された財政シミュレーションでは,支払い利息の金利は2%で計算しているとのことですから,全くナンセンスです。支払い利息は今後も当分の間財政シミュレーションよりも毎年5,000万円から2億円ほど減少するはずです。来年度以降,下水道使用料収益は多少減少するかもしれません。しかし,支払い利息の減少はもっと大きいので,当分利益が増加していくことは間違いありません。使用料値上げが行われた場合の経常利益は,私の見通しでは平成31年度は13億1,400万円,平成32年度は12億4,700万円,平成33年度は11億9,900万円となります。10億円を超える利益が毎年計上されるのですから,すごいことです。下水道使用料制度審議会へ出された財政シミュレーションでも,平成31年度は11億5,000万円,平成32年度は10億4,000万円,平成33年度は9億3,000万円です。水道事業でも,下水道事業でも,値上げが遅くなると値上げ率が大きくなり,市民に大きな負担をかけると主張されていますが,これは詭弁です。一見そのように思えてしまいますが違います。もう一度言いますけれども,詭弁です。莫大な残高のある現金預金を10億円ぐらい減らせば問題ありません。 水道事業では,退職給付引当金8億3,600万円を預金で持っているのですから驚きです。それだけ余裕があるのです。ほかにも4,200万円の貸倒引当金まで預金しているというのですから,あきれてしまいます。ナンセンスです。 ちなみに,一般会計では職員の退職給付引当金を定期預金で持つ,あるいは普通預金で持つ余裕は全くありません。ここ10年ほどで,退職金支払い資金として107億円を借り入れし,8億円以上の利息を払ってきました。こちらも逆の意味で考えられないことです。 私は,値上げをするなら,その前にまず合理化,経費削減を行うべきだと言ってきました。昨年12月定例会で今後の合理化,経費削減の計画をお尋ねしましたが,過去の取り組みについて説明するだけで,今後については何の答弁もありませんでした。 最後に,福井市水道事業経営戦略に戻って,どうしても申し上げたいことがあります。 平成28年度の経常利益は,経営戦略では3億1,000万円の見通しでしたが,確定決算は6億1,000万円でした。また,平成29年度の経常利益は経営戦略ではわずか1,000万円になってしまうという見通しだったんですけれども,福井市水道料金制度審議会に出されたものは3億1,800万円。予算に関する説明書の予定損益計算書では約3億9,600万円になっています。このように,経常利益は平成28年度に約2倍,平成29年度には約40倍になります。しかし,審議会では抜本的な議論,見直しはありませんでした。その結果,値上げは基本的に経営戦略の方針のまま決定されました。 福井市下水道経営戦略も基本的に同じです。平成28年度の経常利益ですけれども,経営戦略によると1億5,900万円になるという話でした。確定決算はなんと7億円です。また,平成29年度の経常利益は,経営戦略では3億600万円でした。福井市下水道使用料制度審議会に出されたものは5億7,000万円でした。予算に関する説明書の予定損益計算書では約6億3,600万円になっています。このように,経常利益は平成28年度は約4倍,平成29年度は約2倍になります。しかし,審議会では抜本的な議論,見直しはありませんでした。その結果,値上げは基本的に経営戦略の方針のまま決定されました。 今回の料金改定,値上げ議案は,市民の皆様の負担について全く考慮していません。そして,財政シミュレーションは甚だずさんです。水道事業も下水道事業も平成29年度決算は審議会に提出された経常利益より大幅に増加します。もしそうでなかったら私は議員をやめてもよいです。改定するかどうかは平成29年度決算を見て改めてゆっくり再考すべきだと思います。時間はたっぷりあります。 以上で福井市公共下水道条例の一部改正について,福井市水道給水条例の一部改正について,皆様の賛同をお願いし,反対討論を終えます。どうもありがとうございました。 ○議長(奥島光晴君) 次に,7番 水島秀晃君。 (7番 水島秀晃君 登壇) ◆7番(水島秀晃君) 志政会の水島でございます。私は,ただいま討論の対象となっております第1号議案 平成30年度福井市一般会計予算について,第37号議案 福井市公共下水道条例の一部改正について,第40号議案 福井市水道給水条例の一部改正について,一真会,市民クラブ,公明党,志政会の4会派を代表しまして賛成の立場から討論を行います。 まず,第1号議案 平成30年度福井市一般会計予算についてですが,平成30年度の経済見通しでは,引き続き景気回復が見込まれることを踏まえ,国の平成30年度一般会計予算案は人づくり革命や生産性革命を初め,現下の重要課題を重点化し,経済再生と財政再建の両立を実現する予算として編成されております。 一方,地方においては,人口減少社会に対応したまち・ひと・しごと創生総合戦略に基づく地方創生の取り組みを引き続き強力に推し進めていくこととされております。 このような中,本市の平成30年度当初予算は,第七次福井市総合計画に掲げる将来都市像「みんなが輝く 全国に誇れる ふくい」の実現や,「福井しあわせ元気」国体・障害者スポーツ大会の成功に向け,施策の着実な推進を図ることを基本として予算を編成されています。 特に,国体・障スポに向けては,おもてなし事業や体験交流型観光事業を開催するとともに,中央公園や足羽山のふれあい動物舎などの整備事業が計上されています。こうした事業にしっかりと取り組むことで,本市を訪れる方に対して,つるつるいっぱいのおもてなしでお迎えできることを期待するところです。 また,平成31年度の中核市への移行,さらには平成34年度の北陸新幹線福井開業を見据え,市民生活の向上や本市のさらなる発展のため,まちの魅力と暮らしの質を高めるための施策にも重点を置いた編成がされております。 さらに,にぎわいのあるまちづくりや本市の強みである子育てや教育の充実の面では,市街地再開発などの民間投資によるまちづくりの支援や,子ども医療費の窓口無料化,小学校と公民館を融合することで地域コミュニティーの活性化を図る事業などが盛り込まれています。 そのほか,働く場の創出という点では,産業の活性化が重要であり,企業誘致を初め,繊維産業の競争力の底上げを図る事業や,農地再生により新たな人材の確保・育成を図る農業活性化プロジェクトなど,地方に人を呼び込み,本市の魅力を高める事業も盛り込まれており,U・Iターンや移住定住につなげていく取り組みが行われています。 ただいま申し上げた予算については,人口減少社会を克服し,子どもからお年寄りまで,全ての人が笑顔あふれる「ふくい」を実現し,本市の将来に向けて市民生活の発展と向上のためには必要なものであり,強力に進めていく必要があると考えております。 このように,平成30年度当初予算は,今やるべきことに的確に対応した予算案であり,本市が迎える絶好の機会を逃さず,目指すべき将来都市像の実現に向けて積極的に取り組む予算となっております。 一方で,歳入面においては,市税等の伸びが見込めないなど厳しい状況が続く中,一般会計予算の総額は3年連続の減額となる1,052億9,000万円,前年度との比較では,率にして2.9%の減となる予算を編成しています。これは,各種事業を慎重に取捨選択を図った結果であると考えられます。 また,市債発行額についても,将来の世代に過度な負担を強いることがないよう,前年度に比べ大幅に減額しており,財政の健全化に向けた姿勢が評価できるのではないかと考えております。 次に,第37号議案 福井市公共下水道条例の一部改正についてですが,下水道は生活環境の改善,浸水の防除,公共用水域の水質保全という3つの機能を有する市民生活に欠かすことのできない重要な都市基盤施設であります。しかし,本市の下水道事業は,昭和23年の工事着手以来70年近くが経過し,老朽化した施設の更新や維持管理に要する経費の増加が見込まれる一方で,使用料収入は人口減少や節水機器の普及等により減少傾向が続くことが予測されております。さらには,建設投資などに係る実質的な企業債償還額が増大します。これらの要因によって,今後の下水道事業の経営状況は急激に悪化し,事業を継続できなくなることが見込まれております。したがいまして,将来的に安定的かつ持続的な下水道サービスを提供するためには,今回の下水道使用料の改定はやむを得ないものと考えます。 次に,第40号議案 福井市水道給水条例の一部改正についてですが,水道は市民生活に欠かすことのできない重要なライフラインであり,安全・安心な水道水の安定供給を維持していかなければなりません。大地震などの災害により一たび水道水の供給が停止すれば,市民生活に甚大な影響を及ぼします。そのため,計画的に施設の更新や耐震化を進める必要があります。しかしながら,高度成長期に整備された多くの水道施設が老朽化しており,耐震化もおくれています。また,施設の更新や耐震化事業には多額の財源が必要となる一方で,人口減少や節水機器の普及による水需要の減少により,料金収入は減少傾向が続いていることから,財源が不足し,事業を計画どおり実施できなくなる見込みです。将来にわたり水道水の安定供給を行っていくためには,財源を確保し,事業を着実に進めていく必要があることから,水道料金の改定はやむを得ないものと考えます。 以上のことから,これら3つの議案に賛成するものであります。議員各位の御賛同をお願い申し上げ,私の賛成討論を終わります。 ○議長(奥島光晴君) 以上で討論を終結します。 それでは,採決します。 第1号議案,第37号議案,第40号議案に対する各委員会の審査結果は,お手元の報告書のとおりそれぞれ可決であります。 お諮りします。 以上の各案件は,各委員長の報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者起立) 御着席ください。 起立多数であります。よって,そのように決しました。 それでは,第2号議案,第4号議案ないし第8号議案,第10号議案ないし第16号議案,第18号議案,第20号議案,第22号議案,第23号議案,第25号議案,第27号議案ないし第29号議案,第31号議案,第33号議案,第34号議案,第38号議案,第46号議案,第119号議案,第123号議案,第124号議案,第128号議案については,討論の通告がありましたので許可します。 22番 鈴木正樹君。 (22番 鈴木正樹君 登壇)
    ◆22番(鈴木正樹君) 日本共産党議員団の鈴木正樹です。私は,ただいま討論の対象となっております第119号議案 平成29年度福井市一般会計補正予算,第123号議案 平成29年度福井市宅地造成特別会計補正予算,第124号議案 平成29年度福井市福井駅周辺整備特別会計補正予算の3本の補正予算と,第2号議案 平成30年度福井市国民健康保険特別会計予算を初めとして,第4号議案ないし第16号議案の平成30年度の各特別会計と企業会計の予算,第128号議案 中核市の指定に係る申出について,第18号議案 福井市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営の基準等を定める条例の制定について,第20号議案 フェニックス・プラザの設置及び管理に関する条例の一部改正について,第22号議案ないし第23号議案,第25号議案,第27号議案ないし第29号議案,第31号議案,第33号議案ないし第34号議案,第38号議案,第46号議案 福井県市町総合事務組合を組織する地方公共団体の減少,同組合の規約の変更及び財産処分について,いずれも各議案に反対し,委員長報告に反対する立場から一括して討論を行います。 平成30年度の予算などのうち,子ども医療費の一部窓口無料化や,児童クラブの拡充など,市民要求を反映したものについては賛成です。しかし,第1に,市民負担を大幅にふやす上下水道料金,介護保険料,後期高齢者医療保険料の値上げに反対するものです。この間議会でも議論してきたように,消費税の増税やアベノミクスの円安による物価高で,給料や収入の増加以上に生活に係る費用や中小零細業者の経費が増加しています。この10年間で実質賃金は1割減少し,生活保護世帯は2倍以上にふえ,子どもの貧困の指標となる就学援助受給者数は中学生で3割も増加しました。市民が全体として貧しくなり,貧困が広がる中で,子どもの貧困が広がっています。 先ほど指摘したように,上下水道料金の値上げによって15億円を超える市民負担が増加していますが,その上,市は簡易水道や集落排水の料金も約2割値上げしようとしています。簡易水道や集落排水では,一般会計からの繰り入れを減らして料金の値上げを行うこととなります。市民の負担をふやし,市の負担を肩がわりさせるものであり,二重に許せません。後期高齢者医療保険料は1人当たり年間4,000円値上げされ,市全体では1億5,400万円にもなります。後期高齢者医療保険料は,75歳以上の高齢者から年金天引きで徴収されるため,その負担増は暮らしを直撃します。積み立てられた基金をもっと活用する,国,県,市の支援を拡充し,値上げを抑えることを広域連合へ求めるべきです。 第31号議案は,介護保険料の基準月額を現行6,100円から6,300円へ200円の値上げを行うもので,市全体では1億8,000万円にもなります。県内でも,今回は据え置く自治体がある中で,福井市は値上げです。市としての支援を行えば値上げを防ぐことが十分に可能です。 第2に,来年度予算は市民の切実な願いに応える予算編成となっていません。来月4月から始まる国民健康保険の県単位への広域化の影響で,福井市はわずかながら国民健康保険税の値下げを行うこととなりました。市民の負担軽減は一定前進ですが,その値下げ分のほとんどは資産割の廃止によるもので,資産を持たぬ世帯についてはほとんど恩恵がありません。しかも,これまで行っていた国保税値上げ緩和の一般会計からの法定外繰り入れをやめてしまいます。国保税は,高過ぎて払えないという苛烈な課税が横行し,国保税が払えないほどの水準で課税がされていること,国保税の課税によって生活保護水準すら下回るケースがあることを理事者は否定できなくなっています。国保加入者の4割が所得120万円以下の低所得者であり,国保税を値上げしても払えない方をふやすだけで,財政再建につながっていません。それどころか,保険証がない,あってもお金が払えず必要な医療にすらかかれないという深刻な事態をさらに広げています。年度途中に最高限度額の引き上げを見込んでいるとのことですが,引き上げより引き下げが必要です。せめて,今年度まで行っていた法定外の一般会計からの繰り入れ,2億2,500万円の繰り入れを早急に行って市民負担を引き下げること,その上で国や県からの財政支援を一層強く求めるべきです。 福井市は,自他ともに認める中小零細業者の町ですが,その支援は他自治体と比べぬきんでているとは言いがたい状況です。ものづくり企業縁活サイトなどの取り組みや,事業者への訪問件数は一定ふえましたが,全国各地で行われている地元業者の幅広い住宅リフォームへの助成や,公契約条例を制定し,現場労働者への直接の聞き取りを行うなど,下請末端労働者の待遇改善は遅々として進んでいません。中小企業振興のための財源確保を義務づけた大田区の産業のまちづくり条例のように,実効性ある中小企業振興条例の制定とともに,市内の全事業所を対象とした訪問実態調査の実施,幅広い住宅リフォーム助成,小規模修繕登録事業者への発注をふやすことなど,中小零細業者の町としてふさわしい取り組みの強化を強く求めます。 格差や貧困が広がる中,全国の自治体では市町村独自の暮らしや子育てへの支援拡充が進められています。これまで議員団としてすこやか介護用品支給事業のおむつ支給について64歳以下の方についても所得制限を撤廃することを求めてきましたが,迅速な実施を求めます。 子育て支援について,お金がなくて将来を諦める子どもたちに返さなくてもいい奨学金制度を創設すること,子ども医療費の完全窓口無料化を進めること,学校給食費の無償化や軽減を進めること,そして全国で取り組む自治体がふえている国保の子どもの均等割の大幅な引き下げなど,子育てや暮らしの応援を強めるべきです。 第20号議案 フェニックス・プラザの設置及び管理に関する条例の一部改正は,フェニックス・プラザ内のトレーニングルームを撤去し,会議室にするものです。同施設は,民間の施設よりも安価で健康づくり,体力づくりが行える施設として親しまれてきたものです。ピーク時よりも利用者が減ったとはいえ,年間8,000人もの方々が利用しており,引き続きトレーニングルームとしての機能を残すことを求めます。 第3に,市民負担をふやす一方で,急ぐ必要のない中核市移行や,新幹線開業事業には予算をつぎ込むなど,無駄遣いが改められていません。中核市や連携中枢都市圏構想について市民理解は進んでおらず,中核市の意味がわからない,中核市になることすら知らないという市民が大半という状況です。この間,中核市による市民のメリットについて繰り返し質問してきましたが,何がどうよくなるのか具体的な説明は一つとしてありませんでした。県からの権限移譲にすぎない中核市への移行は,市民にとっては仕事をする人が県庁の職員から市役所職員に変わるだけで,サービスの中身は変わりません。この間の議論で一つはっきりしたことは,市民にとってサービスの中身が変わらないのに3億2,000万円を超える新たな経費がかかるということです。連携中枢都市圏構想についても,市町村合併で地方交付税の削減を狙ってきた国が,市町村の境を越えて新たな施設の統廃合を進めさせる狙いがあることが指摘されています。中核市や連携中枢都市圏構想の住民の理解が進んでいない中,とにかく進めようとする態度は住民不在の行政運営であり,許せません。 福井市は,新幹線を見据え,福井駅周辺土地区画整理事業や,市内の各地で土地区画整理事業を進めてきました。福井駅周辺整備特別会計では約3億3,000万円を補正で繰り越し,平成30年度当初予算では5億5,000万円余りを借金返済に充てるとしています。数百億円規模の多額の税金が投入されてきた福井駅周辺の区画整理ですが,その区域内の人口は平成4年の828人から,平成28年には440人へと半減しています。市の計画が妥当であったのかは疑問であり,市民の理解は得られません。土地区画整理事業の保留地処分はおくれにおくれ,北部第七や市場周辺がようやく9割台,森田北東部はいまだに6割台と,思うように進んでいません。この3地区の開発のため,借金した総額は特別会計で72億8,500万円,一般会計で224億8,100万円,合わせて297億6,600万円にも上ります。その残高は115億4,200万円,単年度の返済額は31億8,000万円余りとなり,利子分だけでも1億3,000万円を超えています。どちらも新幹線を当て込んだ不要不急の大型開発で,多額の借金をふやし,市民に将来にわたって負担を強いるものです。このような不要不急の事業に多額の税金を費やし続けることに反対するものです。 市民は,新幹線早期開業よりも,市民の足である特急存続こそ求めています。不要不急の大型公共事業を見直し,市民の暮らしの応援を中心に据えた予算へ転換するよう求めるものです。 第4に,民営化と職員削減を進めていることが問題です。第27号議案,第28号議案は,認定こども園の設置が含まれています。条例には,低年齢児の保育施設入所など市民にとって必要とされる点も含まれていますが,認定こども園制度自体が保育への公の責任を後退させるものであり,反対するものです。今年度,市の職員数は2,387人で,昨年度の2,346人よりふえていますが,国体が終われば減らす任期付職員や,中核市のための職員を除くと全体では職員数がさらに減っています。実質,職員削減計画である定員適正化計画を既に下回って職員を削減しており,減らし過ぎています。目標を下回るほど職員を減らし続けることの弊害は,市役所の組織づくりにも困難を生み出しています。採用を絞った世代の職員数が少ないため職員の年齢構成に偏りが生じており,納税課や地域福祉課など特定の部署では若い職員が多数を占め人生経験の豊かな世代が少ないため,どうしてもマニュアル的な対応が強くなる傾向が生まれています。 私たち日本共産党議員団は,職員削減によって災害対応が手薄になるなどの危険性を指摘し続けてきました。先月の豪雪災害時,市の職員の中で除雪機を動かせる有資格者は一定数いたものの,実際に除雪作業を行ったのは1人が1回だけでした。たび重なる積雪により連続して出動が続き,委託業者が疲弊し切って除雪できないという危機的状況の中で委託業者のオペレーターが眠る時間すらろくにとれず作業中に命を落とすという痛ましい事件が起きてしまいました。それでも市の職員が直接除雪作業を行う体制づくりすら困難であるというのは,職員削減により人手が足りないことの何よりの証拠と考えます。先月の豪雪災害時,職員削減による弊害がどのようにあらわれたのか,その検証と対策を強く求めるとともに,職員削減を改め,必要な部署への増員こそ強く求めるものです。 第5に,国の進める暮らしや福祉の予算削減をそのまま進める内容となっていることに反対します。 第18号議案 福井市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営の基準等を定める条例の制定について,第22号議案,第23号議案は,福井市が指定する地域密着型介護サービスのための規定や人員配置の基準を定め,第25号議案は法律の改正に伴い指定介護予防支援事業者の連携先に障害者福祉制度の相談支援事業者を追加するなどするものです。政府は,要介護1,2の利用者まで介護保険サービスから外し,市町村が行う総合事業に移すことを狙うなど,介護保険サービスの削減に躍起になっています。その結果,サービスは改正のために使いにくくなり,しかしそれでも保険料は上がり続けています。年金が少ない高齢者を初め,高過ぎる負担が払えず必要な介護すら受けることができないという事態が広がっています。まさに,改定ごとに保険あって介護なしという状況が広がっているのです。現在政府は,軽度者は介護保険からの卒業という事実上の脱退を進め,中等度や重度の方についても施設から在宅へのかけ声のもとで家に帰す,そのやり方も,在宅に帰した利用者の数が一定数に達しないと施設の経営が苦しくなるルールすらつくって追い出しをかけています。また,障害者支援との連携は,障害者支援制度を介護保険制度へと統合することによって,介護と障害者福祉を一緒くたに削減しようという狙いがあることが専門家からも指摘されています。このような改定を進めれば進めるほど,必要な介護すら受けることができないという深刻な事態をより広げることは明らかです。市独自に保険料や介護サービスへの支援制度を拡充するとともに,国や県に財政支援を強く求め,市民負担の軽減を図るべきです。 政府は,生活保護基準額をことし10月から平均1.8%,最大5%削減するとしていますが,今でさえ冠婚葬祭に参加できない,1日2食にして食費を削る,お風呂の水をかえるのは週に1回だけ,子どもにおなかいっぱい食べさせることができないなど,節約に節約を重ねる生活保護受給者にさらなる削減を迫ることは,人間らしい生活を保障するとした憲法第13条の生存権すら脅かすものです。市として国に対して反対の声を上げることを強く求めます。 4月から減反制度が廃止され,それに伴い米の直接支払交付金が廃止されます。ただでさえ農業経営は赤字で,兼業農家が多い福井の農業者にとって痛打となるものであり,許されません。多くの先進国では,農業を守ることは国民の食料を守り,その命を守ることと位置づけ,食料安全保障とまで言われる時代です。だからこそ,アメリカやフランスを初めとした国々では,主要作物に対して手厚い補助が行われています。市として農業者への支援を拡充するとともに県や国に農家への財政支援を強く求めるべきです。 以上,議案と委員長報告に反対する理由を述べまして日本共産党議員団を代表しての討論を終わります。御清聴ありがとうございました。 ○議長(奥島光晴君) 5番 池上優徳君。 (5番 池上優徳君 登壇) ◆5番(池上優徳君) 一真会の池上でございます。私は,ただいま討論の対象となっております,第2号議案を初めとする13の平成30年度各会計予算議案,第119号議案を初めとする3つの平成29年度各会計補正予算議案並びにその他14の議案について,志政会,市民クラブ,公明党,一真会の4会派を代表しまして賛成の立場から討論を行います。 まず,平成30年度福井市各会計予算は,第七次福井市総合計画に掲げる将来都市像「みんなが輝く 全国に誇れる ふくい」の実現に向けて,いずれも大変重要な内容となっており,市民が安全で快適に暮らすことのできるまちづくりに取り組むとともに,多様化する地域の課題などにスピード感を持って取り組むためには必要不可欠であります。 また,平成29年度福井市一般会計補正予算は,校舎や学校体育館の外壁落下防止対策や窓ガラス飛散防止,学校トイレの洋式化など国の補正予算を活用して行う事業,昨年10月の台風第21号による被害の復旧事業などのための予算であり,安全で安心な教育環境の整備や被災した市道や林道の復旧のためにはなくてはなりません。 第20号議案 フェニックス・プラザの設置及び管理に関する条例の一部改正については,北陸新幹線福井開業等に向けてコンベンション機能の強化が求められており,また,さらなる利用促進を図るため,今回見直しを行うべきであります。 第27号議案 福井市社会福祉施設設置条例の一部改正について及び第28号議案 福井市認定こども園設置条例の一部改正については,いずれも小学校就学前の子どもに対するよりよい保育や教育を提供し,保護者に対して子育て支援の総合的な提供を推進し,保育需要に的確に対応するために必要なものです。 第33号議案 福井市集落排水処理施設の設置及び管理に関する条例の一部改正について及び第38号議案 福井市特定地域生活排水処理施設条例の一部改正については,いずれも福井市公共下水道条例の改正にあわせてそれぞれ使用料を引き上げるものです。公共下水道事業においては,今後,老朽化した施設の更新や維持管理に要する経費の増加が見込まれる中,人口減少や節水機器の普及等により使用料収入は減少傾向が続くことが予測されます。また,本件については平成17年2月に福井圏域合併協議会において,これらの使用料は公共下水道の使用料を基準とすることとされ,その後統一されました。このような経緯を踏まえ,安定的なサービスを持続的に提供するためには使用料改定はやむを得ないと考えます。 第29号議案 福井市国民健康保険基金条例の一部改正については,平成30年度からの国民健康保険の都道府県単位化に伴うものであり,本市におきましても,より健全な国保財政の運営のために必要であります。 第46号議案 福井県市町総合事務組合を組織する地方公共団体の減少,同組合の規約の変更及び財産処分については,こしの国広域事務組合が平成30年3月31日で解散することに伴い,これまで市議会の議決を経ながら事業の承継等の協議を進めてきたもので,今回の規約の変更や財産の処分についても賛成するものです。 第128号議案 中核市の指定に係る申出については,行政サービスの一元化や迅速化,市民サービスの充実,また,特色あるまちづくりを進めるために平成31年の中核市移行を目指すものです。今後,市民の理解が深まるよう,周知,広報に取り組まなければなりませんが,全国の多くの都市が中核市に移行し地方創生に取り組む中,他の都市から取り残されることなく,さらなる発展を遂げるために中核市への移行は不可欠であります。 そのほか,第18号議案 福井市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営の基準等を定める条例の制定についてを初め,第22号議案,第23号議案,第25号議案,第31号議案,第34号議案については,いずれも利用者等のサービス向上につながる法律等の改正に伴うものであり,妥当であると考えます。 このように,これらの30の議案は,急激に変化する社会情勢に対応しつつ,中核市への移行や北陸新幹線福井開業を見据え,福井市が大きく発展するために欠くことはできません。よって,いずれの議案にも賛成するものであります。議員各位の御賛同をお願い申し上げ,私の賛成討論を終わります。 ○議長(奥島光晴君) 以上で討論を終結します。 それでは,採決します。 第2号議案,第4号議案ないし第8号議案,第10号議案ないし第16号議案,第18号議案,第20号議案,第22号議案,第23号議案,第25号議案,第27号議案ないし第29号議案,第31号議案,第33号議案,第34号議案,第38号議案,第46号議案,第119号議案,第123号議案,第124号議案,第128号議案に対する各委員会の審査結果は,お手元の報告書のとおりそれぞれ可決であります。 お諮りします。 以上の各案件は,各委員長の報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者起立) 御着席ください。 起立多数であります。よって,そのように決しました。────────────────────── ○議長(奥島光晴君) 次に,日程3 予算特別委員会継続調査についてを議題とします。 お諮りします。 予算特別委員会の付託案件であります市政上の重要案件につきましては,先ほどの予算特別委員長の報告どおり継続調査と決することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。────────────────────── ○議長(奥島光晴君) 次に,日程4 第131号議案 固定資産評価審査委員会委員の選任についてを議題とします。 提出者の提案理由の説明を求めます。 (市長 東村新一君 登壇) ◎市長(東村新一君) ただいま上程されました第131号議案 固定資産評価審査委員会委員の選任について提案理由を御説明申し上げます。 このたび,同委員会委員の酢田裕子氏が3月31日をもって任期満了となられます。つきましては,その後任といたしまして田中昭美氏を選任したいと存じますので,地方税法第423条第3項の規定により議会の御同意を賜りたく,この案を提出した次第でございます。 同氏は,人格,識見ともに固定資産評価審査委員会委員として適任と存じますので,よろしく御審議の上御同意を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(奥島光晴君) ただいまの説明に対し,質疑を許可します。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。 お諮りします。 ただいま議題となっております第131号議案については,会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略し,直ちに採決したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,採決します。 第131号議案 固定資産評価審査委員会委員の選任については,田中昭美君を選任することに同意を求められております。これに同意することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 ただいま固定資産評価審査委員会委員の選任に同意を得られました田中昭美君から御挨拶を受けることにします。 ◎田中昭美 君  このたび,固定資産評価審査委員会委員に選任していただきました田中昭美でございます。ただいまは,私の選任に同意していただき,まことにありがとうございました。 委員会は,市の歳入の根幹となる市税のうち,大きな役割を占める固定資産税において,評価額に関する不服を審査する機関でございます。大変重要な責務をお引き受けしたと認識しております。大変微力ではございますが,任期の間職務を務めてまいりたいと存じておりますので,今後とも議員の皆様の御指導,御鞭撻をお願い申し上げまして,簡単ではございますがお礼の御挨拶とさせていただきます。まことにありがとうございました。(拍手) ○議長(奥島光晴君) 以上をもちまして本日の議事日程は全部終了しました。 ただいま市長から発言を求められておりますので,許可します。 (市長 東村新一君 登壇) ◎市長(東村新一君) 議長のお許しをいただきまして,平成30年3月福井市議会定例会の閉会に当たり,一言御挨拶を申し上げます。 議員の皆様には,2月19日の開会以来,平成30年度一般会計予算を初め,提出いたしました各議案につきまして慎重かつ熱心に御審議をいただき,妥当な御議決をいただきましたことに厚く御礼を申し上げます。 本定例会を通じていただきました議員各位の貴重な御意見や御提案につきましては,今後諸施策の中で反映できるよう最善を尽くしてまいります。 福井市ではこの冬,断続的な降雪により最大積雪深が147センチメートルを記録するなど,五六豪雪以来37年ぶりの大雪となりました。市民の皆様並びに議員各位の多大なる御理解と御協力により,通常の市民生活を取り戻すことができました。衷心より深く感謝を申し上げます。また,全国からたくさんの心温まる御支援や応援メッセージなどをいただきました。厚く御礼を申し上げます。 今後は,被害の大きかった農業用ハウスの復旧や,除雪で傷んだ各施設の修繕などを早急に行ってまいりますとともに,このたびの除排雪作業などでの課題を精査,検証し,冬季のさらなる安全・安心な市民生活の確保に取り組んでまいります。 さて,一日一日暖かさも増し,桜のつぼみも膨らんでまいりました。福井の春を彩る恒例のふくい春まつりは,ふくい桜まつりへと名称を改め,今月31日から4月15日まで開催いたします。今回は,桜色のライトアップを行うなど,福井の夜を楽しむ夜間景観の創出や,時代行列に市民パレード隊や戦国姫隊を新たに加えるなど華やかさを演出し,従前にも増して魅力向上を図っております。また,福井ならではのおもてなしのプログラムにより,その魅力を発信するイベントや企画を用意し,市民の皆様を初め,県内外からお越しいただく多くのお客様に元気になった福井の春を存分に楽しんでいただけるよう努めてまいります。 ところで,福井国体,全国障害者スポーツ大会まで200日を切りました。6月には障害者スポーツ大会競技別プレ大会,そして秋にはいよいよ本番を迎えることとなります。現在準備も大詰めに入る中,これまでの市民の皆様,学校,企業,各種団体等とともに取り組んでまいりましたおもてなしに関するさまざまな取り組みを一層強化し,両大会の成功に万全を期してまいります。さらに,新年度は平成31年4月の中核市移行の準備や,平成35年春の北陸新幹線福井開業に向けた取り組みなど,福井市が将来にわたって大きく発展するための重要な1年となります。今後も,職員一丸となって全力で市政推進に取り組んでまいりますので,議員各位には引き続きお力添えをいただきますようお願い申し上げます。 結びに,この時期はまだまだ寒い日もありますので,議員の皆様におかれましてはくれぐれも健康に留意され,今後とも御健勝にて御活躍されますことを祈念申し上げ,お礼の挨拶にさせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手) ○議長(奥島光晴君) 以上で会議を閉じます。 これをもちまして平成30年3月福井市議会定例会を閉会します。             午後3時18分 閉会 地方自治法第123条第2項の規定により,本会議の顛末を証するため,ここに署名する。福井市議会議長                  平成  年  月  日署名議員                     平成  年  月  日署名議員                     平成  年  月  日 △〔参照〕               各委員会審査結果報告書         総    務    委    員    会番 号件            名審査結果第17号議案福井市職員の配偶者同行休業に関する条例の制定について原案可決第20号議案フェニックス・プラザの設置及び管理に関する条例の一部改正について〃第39号議案福井市消防手数料条例の一部改正について〃第43号議案福井市監査委員に関する条例の一部改正について〃第46号議案福井県市町総合事務組合を組織する地方公共団体の減少、同組合の規約の変更及び財産処分について〃第128号議案中核市の指定に係る申出について〃第38号報告専決処分の承認を求めることについて (福井市市税賦課徴収条例の一部改正)承認         建    設    委    員    会番 号件            名審査結果第19号議案福井市自転車等駐車場の設置及び管理に関する条例の一部改正について原案可決第34号議案福井市都市公園条例の一部改正について〃第35号議案福井市空き家等の適正管理に関する条例の一部改正について〃第36号議案福井市手数料徴収条例及び福井市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部改正について〃第37号議案福井市公共下水道条例の一部改正について〃第38号議案福井市特定地域生活排水処理施設条例の一部改正について〃第44号議案財産の無償貸付けについて (福井鉄道福武線鉄道用地)〃第127号議案市道の路線の認定について〃         教  育  民  生  委  員  会番 号件            名審査結果第18号議案福井市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営の基準等を定める条例の制定について原案可決第21号議案福井市手数料徴収条例の一部改正について〃第22号議案福井市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備、運営等に関する基準を定める条例の一部改正について〃第23号議案福井市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備、運営等及び指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部改正について〃第24号議案福井市地域包括支援センターの人員及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について〃第25号議案福井市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部改正について〃第26号議案福井市児童館条例の一部改正について〃第27号議案福井市社会福祉施設設置条例の一部改正について〃第28号議案福井市認定こども園設置条例の一部改正について〃第29号議案福井市国民健康保険基金条例の一部改正について〃第30号議案福井市後期高齢者医療に関する条例の一部改正について〃第31号議案福井市介護保険条例の一部改正について〃第41号議案福井市公民館設置に関する条例の一部改正について〃第42号議案福井市少年自然の家の設置及び管理に関する条例の一部改正について〃第47号議案福井市市税賦課徴収条例の一部改正について〃第126号議案福井市災害対策基金条例の一部改正について〃           経  済  企  業  委  員  会番 号件            名審査結果第32号議案福井市SSTらんどの設置及び管理に関する条例及び福井市リズムの森の設置及び管理に関する条例の一部改正について原案可決第33号議案福井市集落排水処理施設の設置及び管理に関する条例の一部改正について〃第40号議案福井市水道給水条例の一部改正について〃第45号議案財産の無償貸付けについて (福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館(仮称)用地)〃第130号議案民事調停の成立について〃           予  算  特  別  委  員  会番 号件            名審査結果第1号議案平成30年度福井市一般会計予算原案可決第2号議案平成30年度福井市国民健康保険特別会計予算〃第3号議案平成30年度福井市国民健康保険診療所特別会計予算〃第4号議案平成30年度福井市後期高齢者医療特別会計予算〃第5号議案平成30年度福井市介護保険特別会計予算〃第6号議案平成30年度福井市競輪特別会計予算〃第7号議案平成30年度福井市簡易水道特別会計予算〃第8号議案平成30年度福井市宅地造成特別会計予算〃第9号議案平成30年度福井市中央卸売市場特別会計予算〃第10号議案平成30年度福井市駐車場特別会計予算〃第11号議案平成30年度福井市集落排水特別会計予算〃第12号議案平成30年度福井市地域生活排水特別会計予算〃第13号議案平成30年度福井市福井駅周辺整備特別会計予算〃第14号議案平成30年度福井市下水道事業会計予算〃第15号議案平成30年度福井市ガス事業会計予算〃第16号議案平成30年度福井市水道事業会計予算〃第119号議案平成29年度福井市一般会計補正予算〃第120号議案平成29年度福井市国民健康保険特別会計補正予算〃第121号議案平成29年度福井市介護保険特別会計補正予算〃第122号議案平成29年度福井市競輪特別会計補正予算〃第123号議案平成29年度福井市宅地造成特別会計補正予算〃第124号議案平成29年度福井市福井駅周辺整備特別会計補正予算〃第125号議案平成29年度福井市下水道事業会計補正予算〃...